OS X El Capitanレビュー Mission Controlの変更点と新機能Split View

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実際に新しい機能もある。編集プロセスを強化する機能拡張だ。機能拡張は、Photosアプリ向けのダウンロード可能なアドオンのように動作する。アプリ開発者は、自分のアプリの特定のツールや機能を、Photosで直接使えるようにすることができる。つまり、外部アプリの使いたい機能をPhotosから離れることなく利用できるということだ。

筆者は、「MacBook Air」では「Pixelmator」を使用している。「Photoshop」や「Lightroom CC」はMacBook Airだと動作が遅くなりがちだからだ。El Capitanでは、筆者はPhotosアプリで大まかな編集を行うだけだが、いずれはPixelmatorなどのアプリから機能拡張を読み込んで、選りすぐりのエフェクトを使って画像の補正や加工ができるようになるだろう。機能拡張が利用可能になるのは、アプリアップデートがロールアウトされてからだ。

アプリ開発者は、アプリ全体をバンドルしたくない場合、個々の機能拡張を提供することもできる。これは自社アプリの存在に気づいてもらう(そして購入してもらう)効果的な手段になるかもしれない。機能拡張の利便性は、アプリをいくつも立ち上げず手早く編集を行うときに明らかになるだろう。筆者はまだ機能拡張を直接テストする機会を得ていないが、使用されているところを見たことはある。非常にシンプルで効果的なソリューションという印象だ。

 

その他の細かい変更点

変更点は他にも数多くある。これまでに紹介したものほど目を引くわけではないが、紹介する価値はある。

Safariの刷新

AppleのSafariブラウザは、根本から作り直されたというほどではないものの、アップデートによって他の現代的なブラウザと同じ水準を維持している。タブをクリックして左へドラッグするか、右クリックしてメニューオプションを選択すると、そのタブが左上にピン留めされる。ピンをつけたタブの挙動は予想どおりだ。新しいウィンドウを開いても同じ場所に表示される。

「Apple TV」のユーザーは、ウェブページの動画をテレビで再生することができる。Googleの「Chromecast」と同様の機能だ。そして何より、タブ内で音声が再生されているとき、Safari上部のスマート検索フィールドに小さなアイコンが表示される。そのアイコンをクリックすれば、どのタブを表示していても、音声を出しているタブを見つけることができ、音声を消すこともできる。この機能だけでもSafariに乗り換える価値があるかもしれない。ソーシャルネットワーク好きな人は、TwitterがSafariと強固に統合されたことを歓迎するはずだ。たとえば、有名人のTwitterハンドルを入力すると、断片的な情報と、そのアカウントが認証済みであることを示す小さなアイコンが表示される。

 

刷新された「Mail」

受信箱の管理に関して言えば、Mailアプリは、筆者が通常最初に選ぶツールではない。筆者のデジタルライフの大部分はGoogleのサービスに囲まれているからだ。それはそうと、Appleの標準Mailクライアントは刷新が施された。

以前に比べて、マルチタスクが間違いなく簡単になった。メッセージを開始すると、容易にそれを最小化することもできるし、個別のタブで複数の電子メールを処理することもできる。さらに、メッセージの上には通知が表示され、「午後5時に会おう」といった電子メールに含まれる提案を、イベントとしてカレンダーに追加したり、新しい連絡先をアドレス帳に追加したりするよう促してくれる。こうしたインテリジェントな言語解析はすべてユーザーのコンピュータ上のMailクライアントで実行されている、とApple関係者は筆者に抜かりなく話してくれた。Appleのサーバには何も送信されない。

ジェスチャーもサポートされる。右にスワイプして、電子メールに既読や未読の印を付けることができる。メッセージの上で左にスワイプすると、そのメッセージが削除される。「Gmail」ユーザーは、その削除機能をアーカイブに設定することができるが、メールクライアントでは依然として「Trash」と表示されるため、筆者は未だに当惑する。

「Maps」を頼りに移動

AppleのMapsは初公開時から大きな進歩を遂げてきたが、筆者が方々へ行かなければならないときは、今も「Google Maps」を利用している。しかし、今後はもうGoogle Mapsを利用しなくてもよくなるかもしれない。Mapsは、米国において公共交通機関のサポートが追加され、美しく、分かりやすく分類された案内情報でユーザーを目的地まで誘導してくれる。「iPhone」のユーザーは、道案内情報を簡単にiPhoneに送信できるので、「Mac」で移動の計画を立てた後、出先からiPhoneでその情報にアクセスすることが可能だ。そうした複数の機器間の連携は、Appleのエコシステムに完全に身を委ねようと思わせる非常に魅力的な要素となっている。

 

パフォーマンスと「Metal」API

「OS X El Capitan」というパズルの最後のピースを成すのが、数値化するのが最も難しい要素、つまりパフォーマンスである。Appleは、内部の性能強化により、すべてが以前より少し軽快に感じられるようになったと言及している。全く同じ2台のマシン(1台は「OS X 10.10 Yosemite」、もう1台はEl Capitanを搭載)を並べて比較することができれば、違いが分かるだろう。アプリ間の切り替えは、若干円滑になったように感じる。Mailクライアントのメッセージの読み込みが少し速くなった。速く滑らかな動作と既に感じていた要素がさらにスムーズに感じられる。著しい変化ではないが、これらのちょっとした改善で節約されるわずかな時間は、長い目で見れば大きな差を生むだろう。

「iOS 9」と同様、OS Xの最新バージョンであるOS X El CapitanもAppleのMetalアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を前面に押し出している。Metal APIの主要なフレームワークを想定してアプリを開発した開発者を前提に、同APIは速度とパフォーマンスの改善を「無料」で提供する。アプリの使用感はより円滑になり、ゲームはより高速になる。Appleは非常に高い数字を提示している。例えば、グラフィックスのレンダリング速度は50%向上し、効率性は40%高まるという。

多くの開発者にとって、それは、業界標準のマルチプラットフォームのグラフィックスAPIである「OpenGL」に別れを告げることを意味する。APIとは、基本的にさまざまなプログラムが相互に通信し連携できるようにするソフトウェアツールだ。筆者は開発者ではないが、素人の言葉で説明すると、これは、われわれが毎日利用するアプリ(筆者の場合、具体的にはAdobeの「Lightroom」である)の多くにとって、実際にパフォーマンスが大幅に向上するには、アップデートしてAppleのMetalのサポートを追加する必要があるということだ。

特定のプラットフォームに依存しないことを好み、写真編集作業の大半を「Windows」PCで行う筆者にとって、このことは次のような疑問を抱かせる。Apple独自のAPIに最適化したら、エコシステム間の互換性はどうなるのだろうか。筆者のお気に入りアプリのWindows版はApple製端末向けのアプリに後れを取るのだろうか。こればかりは、今後の成り行きを見守るしかない。

Apple製品のある生活

El Capitanは、OS Xのより高速かつ整然としたバージョンで、Appleがモバイル端末から得た教訓を活かし、それを従来のPCフォームファクタに組み込んでいる。その結果、前バージョンのYosemiteからそれほど逸脱せずに、同OSを基盤として機能を増強し、それ自体が支柱としての役割を果たす新OSが誕生した。それから、OS XとiOSの乖離の問題が残っている。El Capitanはそれを近づけているものの、完全ではない。

Microsoftは「Windows 8」でユーザーを現代的な統合OSというビジョンに無理矢理引き込んだ後、「Windows 10」でそれよりはるかに理にかなった道に導いた。しかし、基本的な前提は変わっていない。具体的には、1つのOSですべての端末を管理し、使用端末に関係なく単一の体験を提供するということだ。

AppleもMicrosoftと同じ道を歩んでいる。しかし、Microsoftが支持する「1つのOSであらゆる端末に対応」というアプローチは避けている。仕事に最適なツールを選択する自由をユーザーに与えるためだ。iOSとOS Xは別々のプラットフォームであり、両者が1つになることは決してないだろう。しかし、だからといって、ツール群も完全に別々であるべきだというわけではない。

OS X El CapitanはYosemiteと同様、無料のアップグレードだ。Yosemiteや「OS X Mavericks」を搭載するMacを使っている人は、El Capitanにアップグレードできる。El Capitanに乗り換えてよかったと思うはずだ。ユーザーの知っている、あるいは愛用しているかもしれないツール群は、これまで通り利用できる。しかし、El Capitanに施された多数の改善のおかげで、ユーザーの仕事も遊びもさらに充実するだろう。

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